花粉症・ダニアレルギー
花粉症・ダニアレルギー

花粉症は一年中花粉が飛散しているわけではないため、季節性アレルギーとも呼ばれています。アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の一種であり、スギやヒノキなどの花粉がアレルゲン(抗原)となって、目のかゆみ・異物感・充血、涙、立て続けのくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
花粉症の症状は水のような「鼻水」と、繰り返す「くしゃみ」、「鼻づまり」が3大主徴です。くしゃみや鼻水などの症状により頻繁に鼻をかむことで、粘膜を傷つけて鼻出血が起こる場合もあります。目のかゆみを伴うことも多く、かゆくて目をこすったりしているうちに痛みを伴い、ゴロゴロとした異物感を生じることもあります。放っておくと結膜が充血してまぶたが腫れ、目の状態によっては、まぶしく感じたり、涙や目やにが出たり、見えにくいといった症状が現われることもあります。ほかにも咳、喉・皮膚のかゆみ、口の中の腫れ、ひどい場合には頭痛、倦怠感、微熱、下痢、体や顔のほてりなどを伴うこともあります。
これらの不快な症状によって、勉強や仕事、家事に集中できなかったり、よく眠れなかったり、イライラしたりするなど、日常生活に支障が出てきます。そのため、花粉症はしっかりと治療して症状を抑えることが大切です。
通年性アレルギー性鼻炎は、水様性の鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わず現れる疾患です。鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙目を伴うこともあります。主な原因(アレルゲン)は、ダニ、カビ(真菌)、ハウスダスト、ペット(イヌやネコなどの毛やフケ)などが知られており、なかでもダニは日本人にとって最大のアレルゲンです。
アレルギーの原因となる主なダニは、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニといった小さなダニで、「チリダニ」とも呼ばれています。暖かく、湿気のある布団やカーペット、畳などを好んで住みつき、これらの死骸やフンが原因となってアレルギーを引き起こします。そのほか、カビ、蛾、ゴキブリ、ペットの毛やフケなどが原因である可能性もあります。
カーペット敷きの部屋や畳敷きの部屋に入ったり、布製のソファーに座ったりすると、鼻水や鼻づまり、咳やくしゃみが出る、就寝時にふとんに横になると鼻づまりによる咳でぐっすり眠れない、といった自覚症状がある場合、ダニアレルギーが疑われます。
薬物療法では鼻水を抑える抗ヒスタミン薬や、鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬、鼻づまりを改善する作用があるロイコトリエン受容体拮抗薬などが用いられます。目の症状には、抗ヒスタミン点眼薬などが用いられます。花粉飛散量が増えて症状が悪化してきたら、目のアレルギー性炎症に対して点眼ステロイド薬を用いる場合もあります。これらによって目のかゆみや充血の症状を改善します。またアレルギー症状を楽にする漢方薬もあり、抗アレルギー薬と併用することも可能です。
アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれています。原因となるアレルゲンを低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を高めていき慣れさせることで症状を緩和していく治療法です。アレルギー体質の改善を促す根本的治療として近年注目されています。皮下注射で行う方法と舌下にアレルゲン(舌下錠)をとどめて行う舌下免疫療法があり、皮下注射は花粉、ダニ、カビなど、舌下錠は日本ではスギ花粉(シダキュア®)とダニ(ミティキュア®)が保険適用になっています。治療期間が3~5年と根気のいる治療ですが、薬物療法で副作用が出るために治療が継続できない方や、薬物療法だけでは症状が抑えられないような方に、この免疫療法が考慮されます。
手術療法には、鼻の粘膜をレーザーで凝固する下鼻甲介粘膜焼灼術などがあります。薬物療法でも症状が抑えられない場合などに考慮される治療です。
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を鼻に吸い込まなければアレルギー反応は起こらず、当然、アレルギー性鼻炎の症状も現れません。アレルゲンがわかっていて、そのアレルゲンを吸い込むと明らかに症状が出るという場合には、できる限りアレルゲンの除去と回避をしましょう。
花粉は雨が降れば地面に落ち、飛散量が少なくなりますが、雨が上がると遠くから飛散する花粉に加え、地面の花粉も巻き上げられます。この際、飛散する花粉は倍増します。また、花粉の飛散は1日に2回のピークがあり、午前中から昼過ぎにかけて1回目のピークを迎え、午後、いったん落ち着き、夕方に2回目のピークを迎えると一般的にいわれています。
ダニアレルギーはダニの死骸や排泄物に含まれるたんぱく質が原因で起こるアレルギー反応です。主にハウスダストアレルギーの中心的原因でもあります。
花粉症やダニアレルギーにお困りの方は気軽にご相談ください。
